docker-gecko-embedded-builder

事前準備

din コマンドを PATH の通った場所に配置してください。

$ curl -o ~/.local/bin/din https://raw.githubusercontent.com/anyakichi/docker-buildenv/master/din.sh

ek874 向けの BSP-1.0.1 に Firefox 60 ESR を含めたビルド

以下のコマンドを実行してください。

$ mkdir ek874-esr60 && cd ek874-esr60
$ din anyakichi/gecko-embedded-builder:ek874-101-esr60
builder@ek874-esr60:/build$ extract
builder@ek874-esr60:/build$ setup
builder@ek874-esr60:/build/build$ build

実際には extract 後に proprietary なファイルを手動で配置するようメッセー ジが出るので、それに従って proprietary なファイルの配置を行ってください。

最後の build コマンドは代わりに bitbake コマンドを直接実行しても構いませ ん。

builder@ek874-esr60:/build/build$ bitbake core-image-weston

hihope-rzg2m 向けの BSP-1.0.1-update1 に Firefox 68 ESR を含めたビルド

din に指定するイメージを anyakichi/gecko-embedded-builder:hihope-rzg2m-101u1-esr68 に変更してビルドして ください。

$ mkdir hihope-rzg2m-101u1-esr68 && cd hihope-rzg2m-101u1-esr68
$ din anyakichi/gecko-embedded-builder:hihope-rzg2m-101u1-esr68
builder@hihope-rzg2m-101u1-esr68:/build$ extract
builder@hihope-rzg2m-101u1-esr68:/build$ setup
builder@hihope-rzg2m-101u1-esr68:/build/build$ build

その他のビルド

使用するイメージを変更することで、ターゲットボード・BSP バージョン・ Firefox バージョンのそれぞれ異なる FW の作成が行なえます。指定可能な組は Dockerhub のタグから確認してください。

https://hub.docker.com/r/anyakichi/gecko-embedded-builder/tags

ビルドの再開

コンテナを終了してもファイル一式は残っているので、いつでも終了して構い ません。ビルドを再開するには元のディレクトリに戻ってから din コマンドを 実行します。

$ cd /path/to/ek874-esr60
$ din anyakichi/gecko-embedded-builder:ek874-101-esr60
builder@ek874-esr60:/build$ setup
builder@ek874-esr60:/build/build$ build

extract は既に実行済みであれば（ソースコードは既に展開されているので） 再度実行する必要はありません。

パフォーマンスについて

一部のディストリビューションにおいて Docker で overlayfs を使用している 場合、コンテナが起動してプロンプトが出るまでに非常に時間がかかる場合があ ります。

パフォーマンスが出ない場合には、overlayfs のモジュールパラメーターを調整 すると改善する可能性があります。

$ sudo vi /etc/modprobe.d/overlay.conf
options overlay redirect_dir=Y metacopy=Y