SIXEL 画像ビューアです。 sayaka ちゃんの画像処理部分を抜き出して独立させたものに、 sayaka ちゃんでは選択できない細かいパラメータの指定もできます。
- 3.8.1 (2024/09/21) …
透過画像に対応。
画像処理および SIXEL 出力を高速化。
-d sfl
オプションを実装、デフォルトに変更。--cdm
オプションを実装。--profile
オプションを実装。--ormode
オプションを--sixel-or
に変更。 v3.8.0 以降、再近傍法の最下行が正しく表示できなかったのを修正。 v3.8.0 以降、縦 6 ピクセル未満の画像が表示できなかったのを修正。
sayaka ちゃんをビルドする際にターゲットを all にすると作られます。
% ./configure
% make -DRELEASE all
make install
はないので、出来上がった src/sixelv
(実行ファイル)
をパスの通ったところにインストールするとかしてください。
- JPEG
- PNG
- GIF (アニメーションは1枚目のみ)
- Webp (アニメーションは1枚目のみ)
- BMP
- Blurhash
- PNM
sixelv [<options>...] [-|<file|url...>]
画像は <file>
か <url>
(HTTP/HTTPS) で複数指定出来ます。
-
なら標準入力から1ファイルだけ読み込みます。
オプションは次の通りです。
中には明らかに実験用なものも含まれています。
-
-c,--color=<mode>
… 色モードを指定します。デフォルトは256
です。256
… 固定256色モードです。16
… ANSI 互換の 16色モードです。8
… RGB 8色モードです。2
… モノクロです。gray<N>
… グレー<N>
階調です。<N>
は2
から256
まで指定できます。gray2
は2
(モノクロ) と等価です。gray
…gray256
です。
-
-w,--width=<width>
… 画像の表示幅(ピクセル)を指定します。 0 を指定すると原寸(あるいは無指定)を意味します。デフォルトは 0 です。 -
-h,--height=<height>
… 画像の表示高さ(ピクセル)を指定します。 0 を指定すると原寸(あるいは無指定)を意味します。デフォルトは 0 です。 -
--resize-axis=<axis>
… 画像をリサイズする際の基準軸を指定します。 デフォルトはboth
です。both
width
height
long
short
scaledown-both
/sdboth
scaledown-width
/sdwidth
scaledown-height
/sdheight
scaledown-long
/sdlong
scaledown-short
/sdshort
-
-r,--reduction=<method>
… 減色/リサイズ方法を指定します。 デフォルトはhigh
です。simple
/none
… 最近傍(Nearest Neighbor) 法です。high
… 誤差拡散法です。
-
-d,--diffusion=<diffusion>
…-r high
の時の誤差拡散アルゴリズムを指定します。デフォルトはsfl
です。sfl
… Sierra Filter Litefs
… Floyd Steinbergatkinson
… Atkinsonjajuni
… Jarvis, Judice, Ninkestucki
… Stuckiburkes
… Burkes2
3
rgb
-
--bn,--blurhash-neighbor
… Blurhash 画像を 内部画素だけデコードしてあとは再近傍法で拡大します。 -
--cdm=<value>
… 誤差拡散法の、謎の水平誤差減衰率を調整できます。 は0.0
から1.0
までの実数で指定します。0
ならこの機能を使用しません。デフォルトは0
です。 -
--gain=<gain>
… 出力ゲインを調整できます。<gain>
は0.0
から2.0
まで実数で指定でき、デフォルトは1.0
です。 -
-O,--output-format=<fmt>
… 出力画像形式を指定します。 デフォルトはsixel
です。bmp
… (SIXEL 出力用にパレット化した状態の画像を) BMP 形式で出力します。sixel
… SIXEL です。
-
-o <filename>
… 出力ファイル名を指定します。-
は標準出力を表します。デフォルトは-
です。 入力画像が複数ある時は指定できません。 -
--sixel-or
… SIXEL 画像をより高速な OR モードで出力します。 端末側も OR モードに対応している必要がありますが、 検出方法がありません (mlterm は対応しています)。 また OR モードは構造上透過を扱えないため、 透過ピクセルを持つ画像はこのオプションを指定しても 通常モードで動作します。 -
--suppress-palette
… SIXEL 文字列のうちパレット定義部分の出力を抑制します。 端末が RGB 8色や ANSI 16色など固定で任意パレットを扱えない場合は そもそもパレット定義を送出する必要がなく、 受け取ったターミナル側もそれを読み飛ばす処理が不要になるため、 理論上は処理が軽くなることが期待されますが、通常は誤差レベルです。 -
-i,--ignore-error
… 画像が複数枚指定された場合に エラーが起きても次のファイルの処理に移ります。 -
--ciphers=<ciphers>
-
--ipv4
/--ipv6
Blurhash 画像は自身で大きさもアスペクト比の情報を持っていません。
このため、デフォルトでは内部状態を縦横 10倍したものを表示します
(内部の画素数が 6x6 なら 60x60 ピクセル)。
元画像のアスペクト比が 1:1 でない場合は -w
、-h
オプションで
希望の表示サイズを指定してください。
- sixelv 自体は 2-clause BSD ライセンスです。
- サードパーティライブラリについては NOTICES.md を参照してください。
- 3.8.0 (2024/09/04) … 独立したこの文書を用意。